2011年11月3日木曜日

ワックス講習会聴講記

先日の休日に神田スポーツ祭りに付随して開かれた某ワックス講習会に行ってきましたのでご報告します。
30人ほどが集まったこの講習会では、ワックスの滑走メカニズム、選び方、ワックスがけの実際について2時間半程の熱のこもった講習でした。
 
以下この講習内容について書きますが、いつものお約束としてここに書く内容はチームとしての方針見解ではありませんし主催某社の意図とも異なりますので念のため。
 滑走を妨げる摩擦要因は、次の3つだそうでこれを効果的に防ぐのがワックスの役目といえます。
・乾燥
・水分
・静電気
乾燥というのは、機械的な凹凸による引っかかりをイメージし、典型的古典的な滑走メカニズムで、温度で決まる雪硬さより硬いワックスを選定します。
通常雪面温度は気象や高度によって一定ではないので、ワックスも硬さの違うものを重ねたり塗り分けたりしますが、主催某社のワックスは温度で硬さが変わるので広い温度範囲で一種類のワックスでカバーするそうです。

水分は、水皮膜による表面張力による抵抗で、フッ素など水を弾く素材を導入します。某社ではワックス主剤であるパラフィンに対し2%までを低フッ素含有、15%以上を高フッ素含有と呼び価格も含有量に比例して高くなるそうです。また溶剤を使っていない「液体」のフッ素(フルオロ)化合物を開発したそうです。フッ素は硬いので、水分がない雪ではかえって抵抗となるため迷ったら低フッ素を使うべきと言っていました。

静電気は、主催某社のドクターが長野オリンピックジャンプのサポートをしたときに発見した日本の特徴的現象である、塩分を多く含む雪に良く出る現象で、グラファイト素材を導入し軽減します。
来年全中全国(富山)の条件ですよ
従って実際の滑走斜面に対する3条件の中で最適なワックス選びを行うことになります。某社はグラファイトの粒径を2um以下とすることで滑走シンタードポリエチレン素材の網目構造に入り込み静電気防止と滑走性を両立させたそうです。
私の試した黒鉛では、10umのものが最適でした。

某社の滑走ワックスは流動性が良く、75℃のアイロン温度で作業可能で、5回程度の重ね塗りで充分だそうです。ワックスがけは室内の暖かい場所でするべきで、剥がすまで2時間の緩和時間を置くべきとも言っていました。

スタートワックスも含めたワックスがけは日の射さない室内で行うべきという講演者の発言があり、草大会で良く見られるスタート地点でのワックスがけ行動との乖離が見られました。潤沢なサポート体制がないとこれは無理な相談と思います。

これらの講義の後、スタートワックスの実演宣伝があり、まとめの効果測定がありお開きとなり聴講者はお土産を手に帰途につきました。

総じて有用な講習会でしたが、参加者の半数位は販売店教師側と思われ、もっと多くのユーザに聞いてもらいたい内容と思います。

講習会会場周辺では神田スポーツ祭りが続いておりカレー試食や被災地屋台などで賑わっていました。(esezou)

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